5月1日に OpenBSD 5.5 がリリースされたばかりですが、11月にリリースされる OpenBSD 5.6 ではいろいろ変わるようです。
標準 MTA が sendmail から OpenSMTPD に変わり、また色々と問題のある OpenSSL を捨て、代わりに OpenSSL からフォークした LibreSSL を導入するなど、いくつかは既に報道もされていますが、他にもかなりの変更があるようです。
Following -current
http://www.openbsd.org/faq/current.html
ここ↑からいくつかピックアップします。
1. 標準の HTTP サーバが Apache httpd から nginx に
これまで Apache httpd 1.3.x (とっくの昔にサポート切れ)に独自のパッチを当てて頑張って来たようですが、さすがにこれ以上サポートし続けるのは難しいのでしょう。それに、nginx の方が OpenBSD の思想に合ってるように思います(単なる主観)。
2. unbound が OS 標準に
既に NSD (Name Server Daemon) も OS 標準になっていますので、将来的には BIND を捨てるのでしょう。
3. rcp が削除
むしろ OpenBSD に今の今まで存在していたことの方が驚きかも知れません(苦笑)
4. TCP Wrapper (libwrap, tcpd) が削除
既に標準で inetd が動かなくなりましたし、アクセス制御は pf によるフィルタリングで実現しろということのようです。
5. kerberosV が削除
今さらなくなっても殆ど誰も困らないような気がします(苦笑)
というわけでいろいろ変わりますので、OpenBSD でクリティカルなシステムを運用しているような方たちは今から準備をしておいた方がいいでしょう。
2014年05月08日
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