2026年06月13日

AppleシリコンMacでプリンタドライバとしてGutenprintを使う方法

Gutenprint の開発元が Apple シリコンにネイティブに対応したバイナリを配布するつもりがないらしいので、「ソースからビルドすればいいや」と高を括っていたら意外に手間取ったので、メモとして記録しておくことに。

まず公式サイトからソースをダウンロード。現時点で最新版はバージョン 5.3.5。

基本的には、ソースを展開して configure スクリプトを実行し、makesudo make install すればいいだけなのだが、ちょっと工夫が必要。なお、今回は macOS Tahoe 26.5.1 で検証。

1. ソースの展開と configure スクリプトの実行
% tar Jxvf gutenprint-5.3.5.tar.xz
% cd gutenprint-5.3.5
% ./configure --with-modules=static --datadir=/Library/Share --without-gimp2
モジュールの動的な読み込みが機能しないようなので静的に組み込むように --with-modules=static を指定する。また、必要な XML ファイルを /Library/Share/gutenprint 以下にインストールするように --datadir=/Library/Share を指定する。

2. ビルド(make
% make CFLAGS='-O3 -Du_char="unsigned char" -Du_short="unsigned short" -Du_int="unsigned int" -Du_long="unsigned long" -DBYTE_ORDER=1234 -DLITTLE_ENDIAN=1234 -DBIG_ENDIAN=4321'
そのまま make を実行するとエラーでコケる。ソースを直しても良かったのだけれど、そこまでしなくても CFLAGS にいろいろ指定すれば問題なくビルドできる。CFLAGS に指定するのは以下。
  • -O3
  • -Du_char="unsigned char"
  • -Du_short="unsigned short"
  • -Du_int="unsigned int"
  • -Du_long="unsigned long"
  • -DBYTE_ORDER=1234
  • -DLITTLE_ENDIAN=1234
  • -DBIG_ENDIAN=4321

3. インストール(sudo make install
% sudo make install -i
そのまま sudo make install を実行すると macOS の SIP(System Integrity Protection)で書き込めないディレクトリにいろいろインストールしようとしてコケる。ただし、それらのインストールできなかったファイルは Gutenprint をプリンタドライバとして使うだけなら不要なものばかりなので、そのインストールエラーを無視するように -i を付ける。

3. プリンタの設定

システム設定」の「プリンタとスキャナ」から「プリンタ、スキャナ、またはファックスを追加...」で通常通りにプリンタを設定する。その際に「ドライバ」として「ソフトウェアを選択...」を選ぶと Gutenprint のドライバが一覧表示されるので、そこから使用するプリンタの型番またはそれに近い型番を選択すれば OK。



こうやってまとめてしまうと、簡単に思えるけど、これでも実はかなり試行錯誤して、ようやく解決したのである(苦笑)
posted by yamaga at 13:30| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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